J3のFC大阪を相手に、想像以上の苦戦となりました。
先制を許し、PKを与え、クロスバーにも救われる展開。
それでも沖がPKを止め、セフンが同点弾。延長前半には松崎が鮮やかなゴールを決め、2-1で逆転勝利を収めました。
負ければ終わりの天皇杯。
内容には大きな課題を残しましたが、清水は3回戦進出です。
攻める清水、先制したFC大阪
リーグ戦からスタメン11人を入れ替えた清水。
立ち上がりから積極的に入りました。
カピシャーバと松崎が両サイドから仕掛け、13分にはカピシャーバのクロスに松崎が飛び込んでシュート。
チャンスは作れていました。
ただ、気になったのは守備。
バイタルエリアへの寄せが甘く、相手に前を向かれる場面が目立ちます。
そして17分、CKから菅原に押し込まれ、FC大阪が先制。
さらに30分にはディエギーニョが負傷交代。その直後にはPKまで与えてしまいます。
ここで救ったのが沖。
相手のキックを読み切り、見事なPKストップ。
0-2になれば一気に難しくなっていただけに、大きなセーブでした。
前半はカピシャーバ、松崎が個で仕掛けても、その先がなかなかつながらない。
攻撃の勢いはある。でも、チームとして噛み合わない。
0-1で前半を折り返します。
2枚替えから、セフンが同点弾
吉田監督は後半開始から動きます。
小塚に代えてジャーメイン、大畑に代えてセフン。
前線のパワーを一気に高めます。
そして62分。
高木のクロスにジャーメインがゴール前で競り合い、こぼれたボールをセフンが豪快に叩き込んで1-1。
後半から投入された2人が絡み、ようやく追いつきました。
ただ、ここから清水が圧倒したわけではありません。
FC大阪のカウンターに脅かされ、82分にはミドルシュートがクロスバーを直撃。
前半から気になっていたバイタルのスペースも最後まで残りました。
清水も攻め込みますが勝ち越せず、1-1のまま90分が終了。
決着は延長戦へ持ち越されます。
延長前半、松崎の左足一閃
試合が再び動いたのは延長前半3分、93分でした。
松崎が右サイドから持ち込み、須貝のランで生まれたスペースへカットイン。
左足一閃。
鮮やかなシュートを突き刺し、清水がついに2-1と逆転します。
前半から積極的に仕掛け、ゴールへ向かい続けていた松崎。
リーグ戦では出場機会が限られる中、結果で存在感を示しました。
しかし、これでも試合は落ち着きません。
109分にはFC大阪のFKからゴールを脅かされ、高橋祐治がギリギリでクリア。
118分には再びFKからクロスバーを直撃します。
最後まで同点に追いつかれてもおかしくない展開。
それでも清水は耐え切り、120分の戦いを2-1で制しました。
勝った。でも「格の違い」は見せられなかった
負ければ終わりの天皇杯。
まずは勝ったことが何よりです。
沖がPKを止め、セフンが追いつき、松崎が仕留めた。
そして高橋祐治は、1年2か月ぶりの公式戦で120分を戦い抜きました。
リーグ戦で出場機会の少ない選手たちが結果を残したことも、チーム内の競争という意味ではプラスです。
一方で、手放しで喜べる120分ではありませんでした。
J3のFC大阪にPKを与え、クロスバーにも複数回救われた。
特に気になったのは、試合を通して空いていたバイタルエリアです。
吉田監督も試合後、「プレーがみんなブツ切り」と厳しく指摘しました。
寄せる。絞る。クリアする。
特別なことではなく、やるべきことを連続してやり続ける。
監督が求める「当たり前」の基準には、まだ届いていません。
それでも、リーグ戦2連敗中で迎えた一発勝負を逆転で勝ち切った。
薄氷でも、勝ちは勝ち。
この120分で見えた課題を修正し、沖や松崎らが見せた競争をチームの力に変えられるか。
中2日で迎える柏戦。
次はリーグ戦で、勝利につなげたいです。
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