こんにちは、月に2,3冊本を読んでいるえすぷれ(@ta1spulse)です。
自分自身の考え方、行動に大きく影響した本をご紹介します。
「何かいい本ないかなぁ」と悩んでいる方の参考になれば幸いです。
今回は、西村 佳哲さんの「自分の仕事をつくる」をおすすめします。
働き方研究家の著者が、ワークスタイルとライフスタイルをめぐる探索の報告書です。
今回は、その中から、心に響いた3つのお話しをご紹介します。
ぜひご覧ください。
解像度の高さが質を決める
言葉の”厚み”について、わかりやすく説明されてます
イヌイットは雪を示す100種類の名前を持っており、それらを使い分けるという。が、東京で育った僕にとって雪は、牡丹雪、粉雪、雪、霙混じりの雪など、約四種類ほどにすぎない。彼らが雪の世界で暮らすためには、その雪を高精細に見分け、伝え合う言葉が欠かせない。
指し示す言葉の厚みは、その事象に対する感受性の厚みを表している。
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なるほど〜
言われてみて、気付かされます
言葉の厚み = 感受性の厚み
言葉を使い分ける人に、人として奥行きを感じるのは、感受性の厚みを感じているのでしょう
また、”厚み”(質)をもつためには、観察精度を上げる必要があると説いています
…
そして観察精度が上がると、引きずられる形で、本人のデザインの精度も高まってゆく。デザインに限らず、スポーツや料理においても、模倣は基本的な上達法だが、そのポイントはまず観察を通じたイメージ精度の向上にある。
本人の「解像度」の高さが、その人のアウトプットの質を決める。
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なるほど〜
同じものを見ても、人によって感じ方、伝え方が違うのは、
その人が持つ「解像度」に違いがあるからということですね
解像度を高めていくことで、アウトプットの質が向上していく
大変勉強になります!
完成度の高い仕事とは
映画監督の黒澤明氏がインタビューで語った内容が抜粋されています
「たとえばセザンヌでも誰でも長いことかかって絵を描いているでしょ? 下手な絵描きっていうのはすぐ絵ってできちゃうんだよ。あんなには描いていられないんですよ。ということはねえ、あの人たちが見ているものを僕たちは見ていないわけ、あの人たちが見えているものは違うんですよ。だからあんだけ一生懸命描いているんですよね。自分に本当に見えているものを本当に出そうと思って」
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なるほど〜
観察力が低ければ、なんでもすぐに完成してしまうと、
逆にそれが高いとなかなか完成に到達しない
真理ですね
きっと私たちと、黒澤明監督が見ているものも違うものでしょう
完成度の高い仕事には、その働き方の随所に、物事に対する観察力を高め、解像度を上げる工夫があらかじめ含まれている。
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完成度の高い仕事をするためには、あらかじめ物事に対する観察力を高め、解像度を上げる必要があるということです
楽しくできる仕事とは
楽しい仕事について、大変素晴らしいエピソードをご紹介します
大手企業の経理事務、ロッジの手伝い、プログラマー、営業と様々な職種を経験してきたが、もっとも生き生きと楽しく仕事が出来たのはスーパーのレジ打ちだった、と語る女性も登場する。最初のうちは仕事が短調に感じられ、短大まで出た私がなぜレジなのかと不満に思っていた彼女が、いつも見かけるお客さんには「今日は○○ですか」と声をかけてみたり、お年寄りの買い物なら持ちやすいように袋を二つに分けるなどしているうちに、親しい挨拶や感謝の言葉をかけられるようになり、地域の人々とのコミュニケーションを深めていったという。そしてある日、隣のレジが空いているのに自分のレジにお客さんの列が出来ていることに気づき、深い感慨に包まれたそうだ。
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大変素晴らしいエピソードです
学生時代の自分に聞かせてあげたいです
生き生きと仕事をするために必要なのは、地位や名誉ではなく、貢献感をもつことなのでしょう
ここには、自分自身の発見や工夫が、手応えとなって戻ってくることの喜び。自分が認められ、かけがえのない存在として受け入れられることの喜びがある。「意味」は、自分が行った行為に対するフィードバックによって生成される。
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素晴らしい!!
人が褒められて嬉しい理由は、これですね
自分が認められ、かけがえのない存在として受け入れられること
自分に対しても、周りの人たちに対しても、大切にしたいことです
最後に
いかがだったでしょうか
この本の初版は、2009年、今から13年前になります
「いい仕事」とは、時代が変わっても変わらないものなのでしょう
迷ったら立ち戻り、この本を読み返そうと思います
何か感じるものがあった人は、ぜひこの本を読んでみてください。
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