【情報を正しく選択するための認知バイアス辞典】 バイアスとは何か?

こんにちは、月に2,3冊本を読んでいるえすぷれ@ta1spulse)です。

自分自身の考え方、行動に大きく影響した本をご紹介します。

何かいい本ないかなぁ」と悩んでいる方の参考になれば幸いです。

今回は、情報文化研究所、高橋 昌一郎さんの「情報を正しく選択するための認知バイアス辞典」をおすすめします。

人は、さまざまなシーンで、バイアスの影響を受けています。

あなたは普段、物事を正しく判断できているでしょうか

世の中には、「デマ」「偏向報道」「詐欺」「勘違い」「差別」など、偏見や先入観が溢れています。

そんな偏見によって生まれる「60の心のクセ」が、この本にまとめられています。

今回は、その中から3つ選んでご紹介します。ぜひご覧ください。

【ビフォー】バイアスとは? 自分は大丈夫?

えすぷれ
えすぷれ

「バイアスがかかっている」という言い方は、「偏った見方をしている」時に使いますよね。

「認知バイアス(cognitive bias)」とは、偏見や先入観、固執断定や歪んだデータ、一方的な思い込みや誤解などを幅広く指す言葉として使用されるようになったわけである。

情報を正しく選択するための認知バイアス事典 情報文化研究所/高橋 昌一郎 フォレスト出版 2021年04月12日頃
えすぷれ
えすぷれ

自分は、客観的、論理的に判断できていると思っているけど。

読み進めていくと…

えすぷれ
えすぷれ

え!? それもバイアスだったの?

世の中だけではなく、自分の中に多くの「偏見や先入観」があったことに気付かされました。

【気付き】これもバイアスだったのか!? 驚きのバイアス3選!!

この本には、「60の心のクセ」事例、対処法がまとめられています。その中から、「これもバイアスだったの?」と驚いた3つを厳選してご紹介します。

吊り橋効果

えすぷれ
えすぷれ

なんか聞いたことあるけど、これはバイアスなの?

吊り橋の上など、心拍数の上昇が起きやすい状況で異性がそばにいると、そのドキドキを恋愛感情であると勘違いしてしまう効果。

情報を正しく選択するための認知バイアス事典 情報文化研究所/高橋 昌一郎 フォレスト出版 2021年04月12日頃
えすぷれ
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恐怖からくるドキドキを恋愛感情のドキドキと勘違いしていたのか。。。

この吊り橋効果は恋愛場面を題材に語られることが多いが、似たような「勘違い」の現象は日常のさまざまな場面でよく起きている。

情報を正しく選択するための認知バイアス事典 情報文化研究所/高橋 昌一郎 フォレスト出版 2021年04月12日頃
えすぷれ
えすぷれ

人は、「自分の感情」を勘違いするってことか。あの時の感情は? 本当の感情だったのかな?

人は、自分自身の感情を勘違いしてしまう生き物だということ。

知らず知らず勘違いした感情に振り回されてしまう可能性があるということを理解する必要があります。

デジャビュ

えすぷれ
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デジャビュって、普段デジャブーって言ってたけど。

「déjà vu」はフランス語で「すでに見たことがある」という意味を持つ語で、日本語では「既視感」がそれに当たる。

情報を正しく選択するための認知バイアス事典 情報文化研究所/高橋 昌一郎 フォレスト出版 2021年04月12日頃

実際には一度も体験したことがないはずなのに、すでにどこかで体験したことのように感じる現象。

情報を正しく選択するための認知バイアス事典 情報文化研究所/高橋 昌一郎 フォレスト出版 2021年04月12日頃
えすぷれ
えすぷれ

「一度も体験したことがないはず」? いや、一度体験しているから感じたんじゃないの?

デジャビュを経験するきっかけの1つ「類似性」

デジャビュを経験した場所について聞くと、3割以上の人が並木道、古い町並み、公園、庭園、校舎、寺社を挙げていた(楠見、2002)。これらの風景は、あちこちの街で目にするしどれも類似している。デジャビュが起こりやすい条件を満たしている場所であると言えよう。

情報を正しく選択するための認知バイアス事典 情報文化研究所/高橋 昌一郎 フォレスト出版 2021年04月12日頃
えすぷれ
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ということは、今までデジャビュだと思っていたことは、たまたま過去に似たような風景を見ていて、それを今見ている風景と同じだと勘違いしていたってことか。

これも一つの先入観ですね。

舌先現象

「えーと、アレ、ほら、タがつくやつ……」

「ど忘れ」はなぜ起きるのか?

情報を正しく選択するための認知バイアス事典 情報文化研究所/高橋 昌一郎 フォレスト出版 2021年04月12日頃
えすぷれ
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え、それは単純に記憶があいまいなだけじゃないの?

確かに覚えているはずなのに、とっさにその単語が出てこない。こうした状態を日本語では「喉まで出かかっている」と言い表すが、英語では”it’s on the tip of tongue”、すなわち「舌の先に乗っている(しかし口の外まで出てこない)」、という言い方をする。そのため、心理学ではこの現象を舌先現象と呼ぶ。

情報を正しく選択するための認知バイアス事典 情報文化研究所/高橋 昌一郎 フォレスト出版 2021年04月12日頃
えすぷれ
えすぷれ

なるほど。比喩のしかたが国ごとに違うんだね。ところで、これは心理的な話なのかな?

「思い出せない」=「忘れてしまった」ではない

舌先現象に陥ると、思い出せないことに焦り、不快な思いをするかもしれない。しかし焦らずとも多くの場合、十分な時間をかけさえすれば、最終的には思い出せることが知られている。「思い出せない」ことは「忘れてしまった」ことを意味しない

情報を正しく選択するための認知バイアス事典 情報文化研究所/高橋 昌一郎 フォレスト出版 2021年04月12日頃
えすぷれ
えすぷれ

なんかそう言ってもらえると、自信が湧いてきました。

映画「千と千尋の神隠し」の中で、「一度あったことは忘れないものさ、思い出せないだけで」というセリフがある。すべて忘れないというのは言い過ぎだが(そもそも記憶に残らない場合もある)、基本的にはこのスタンスに立ち、思い出せるのをゆっくり待とう。

情報を正しく選択するための認知バイアス事典 情報文化研究所/高橋 昌一郎 フォレスト出版 2021年04月12日頃
えすぷれ
えすぷれ

なんか、すごく大事なこと教えてもらった気がします。一度あったことは忘れない。イイですね。

【TO DO】自分の判断に偏見がないか問いただす

今回、ご紹介した3選以外にもたくさんのバイアスについてまとめられています。

本を読んでいくと、「え! これもバイアス?」「これは偏見だったのか」と気付かされます。

はっきりいって、普段の生活で、偏見なく判断することは至難のわざです。

だからこそ、自分の判断に偏見がないか問いただすクセをつけるようにしました。

最後に、この本にも書かれている3つの質問を記して終わりにします。

・膨大な情報に流されて自己を見失っていませんか?

・デマやフェイクニュースに騙されていませんか?

・自分の頭で論理的・科学的に考えていますか?

情報を正しく選択するための認知バイアス事典 情報文化研究所/高橋 昌一郎 フォレスト出版 2021年04月12日頃

この質問に「イエス」と答えれない人は、ぜひこの本を読んでみてください。

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