清水エスパルス 対 FC町田ゼルビア 試合レビュー|0-5の完敗。「わずかな差」が生んだ大きな差 J1 2026/27 第11節

完敗です。

ホーム・アイスタで町田に0-5。

判定に疑問が残る場面もありましたが、それを差し引いても、町田が一枚も二枚も上手でした。

ただ、清水にも可能性を感じる時間はありました。

では、何がこれほど大きな差を生んだのか。

今回の敗戦から感じたことを振り返ります。


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立ち上がりに見せた、いつもと違う清水

開始早々から清水は積極的でした。

高い位置からプレッシャーをかけ、ボールを奪えば迷わずシュート。

1分に弓場、4分にはカピシャーバがミドルシュート。さらにショートコーナーからセフンが頭で合わせます。

セットプレーにも工夫が見られ、これまでとは違う姿勢を感じました。

格上相手に受け身にならず、自分たちから仕掛ける。

リスクはありますが、こうした姿勢は必要だったと思います。

カピシャーバも試合後、こう振り返っています。

1失点目を失うまではゲームをコントロールできていたのかなと思いました。

ただ、町田は慌てません。

清水の圧力を受けながらも決定的な場面は作らせず、34分にはセットプレーのこぼれ球をネタ ラヴィが豪快に決めて先制。

前半のシュート数は清水4本、町田6本。枠内シュートも2本対3本。

ゴール期待値は0.28対0.36。

清水が勢いを見せた前半でしたが、数字でも町田がわずかに上回りました。

勢いで押す清水と、冷静に試合を運ぶ町田。

この違いが、後半にはさらに鮮明になります。

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退場より前に見えていた実力差

後半開始早々の2失点目。

明本のロングカウンターから小川に決められた場面は、完璧にやられました。

途中で止められそうな場面はいくつもあった。それでも町田は正確につなぎ、ゴールまで運び切った。

ここで清水は勢いを失ったように見えました。

さらに61分、スローインから西村に抜け出されて3失点目。

あまりにも簡単に隙を突かれました。

そして直後、松崎が2枚目の警告で退場。

昌子の駆け引きも含め、町田の試合巧者ぶりを感じた場面でした。

ただ、忘れてはいけないのは、退場する前に0-3だったこと。

吉田監督も、後半の失点についてこう振り返っています。

不用意な取られ方から失点をした。そこで取られて失点するようではダメだし、防ぐことができたと思う。

数的不利になってからも町田は攻撃の手を緩めず、終盤には何度も決定機を作りました。

清水にあって、町田になかったもの。

それは「隙」だったと思います。

90点と100点。その差は想像以上に大きい

この試合で最も感じたのは、個々のプレー精度の差です。

パス、トラップ、判断、球際、ポジショニング。

一つひとつを見れば、決して埋められない差ではないのかもしれません。

ただ、その小さな差が積み重なると、チームとして大きな差になる。

吉田監督も、試合後にこう話しています。

一つひとつのちょっとした差が大きな差になる。

まさに、そのとおりだと思います。

テストで90点を取ることと、100点を取ることはまったく違います。

残りの10点を埋めることが、何より難しい。

清水のプレー精度が町田の9割、あるいは7割程度に感じられる場面もありました。

それほど、町田は一つひとつのプレーが正確でした。

決して0-5というスコアだけの話ではありません。

同じ11人で戦っていた時間帯から、個人としてもチームとしても差があった。

それが今回の試合で感じた現実です。

完敗から何を持ち帰るか

開始早々の積極性は悪くありませんでした。

清水が自分たちから仕掛けようとする姿勢は伝わってきました。

それでも、町田には通用しなかった。

吉田監督は試合後、「自分たちの力がまだまだ足りない」と認めています。

今の清水には、まだ足りないものがある。

ただ、これで終わったわけではありません。

中2日で迎えるアウェイ広島戦。

大きく変える時間はありませんが、今回の敗戦で見えた課題は明確です。

一つひとつのプレー精度を高め、隙をなくすこと。

0-5という結果以上に、町田との完成度の差を突きつけられた試合でした。

もっともっと強くならなければいけない。

悔しいですが、それが今回の町田戦で得た答えです。


次戦に向けて

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