清水エスパルス 対 サンフレッチェ広島 試合レビュー|2試合9失点、なぜ清水は崩れ続けるのか J1 2026/27 第12節

前節の町田戦は0-5。
そして広島戦も0-4。

2試合で9失点、無得点。

ただ、今回の試合で気になったのは、失点の数以上に一度崩れると立て直せないことです。

前半には手応えもありました。
それでも、なぜここまで差が開いてしまったのか。

広島戦を振り返ります。


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悪くない入り。それでも足りない攻撃の質

清水は4-1-2-3を継続。
平戸がリーグ戦初スタメンに入りました。

開始1分、カピシャーバがミドルシュート。
立ち上がりは積極性もあり、決して悪くありませんでした。

ただ、時間が進むにつれて感じたのは、攻撃の質の差です。

清水はバイタルエリアまではボールを運べる。
しかし、そこから先の選択肢が少ない。

パスの精度だけでなく、周囲の動き出しや攻撃の厚みも足りず、最後は個人の判断に頼る場面が目立ちました。

木下も試合後、攻撃が「勢いだけ」になっていると振り返っています。

実際、前半のシュートは広島10本に対して清水4本。
枠内シュートは0本でした。

悪くない入りと、相手を崩せていることは別。

そこに両チームの差を感じました。

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失点をきっかけに、再び崩れた守備

27分、弓場が負傷交代。

それでも蓮川の好カバーなど、体を張った守備で踏ん張っていました。

しかし41分、松本のミドルシュートを梅田がファンブルし、先制を許します。

梅田は試合後、相手が詰めてくる状況を見てキャッチを選択したものの、技術的なミスが出たと説明しています。

判断の意図は理解できますし、GKにもミスはあります。

問題は、その後でした。

後半開始早々には木下も負傷交代。
50分に浅野、69分に鈴木、さらにオウンゴールで4失点目。

失点を重ねるにつれ、守備の間隔が広がり、相手への圧力も弱まっていきました。

梅田は、これまでなら掛けられていた守備のフィルターが、2つも3つも掛からなくなっていたと振り返っています。

吉田監督も、弓場の離脱によってボランチの強度を保てなくなったと指摘しました。

ただ、特定の選手がいなければ守れないのであれば、それもチームとしての課題です。

一つのミスを、チーム全体の崩壊につなげてはいけない。

町田戦に続いて、その脆さが出てしまいました。

数字にも表れた、最後の質の差

試合全体のシュート数は広島16本、清水10本。

しかし、枠内シュートは7本対2本。

単純な本数以上に、チャンスの質に差がありました。

一方、清水にも可能性はありました。

56分にはジャーメインが抜け出してシュート。
84分にはCKからのヘディングがクロスバーを直撃。
さらに終盤の左足シュートも大迫に阻まれました。

ジャーメイン自身も、清水加入後で最もシュートの感覚が良かったと振り返っています。

得点には至らなかったものの、個人としては前向きな材料です。

ただ、攻撃はジャーメインの個人能力に頼る場面が多く、チーム全体で相手を崩す形はまだ乏しい。

守備は強度を保てず、攻撃は最後の質が足りない。

この両方が、0-4という結果につながったと感じます。

これが今の清水の現在地

吉田監督は「すべて自分の責任」と語りました。

ケガ人が多く、起用できる選手も限られています。

その苦しさは理解できます。

ただ、今回は退場者がいたわけでもありません。
審判の判定が敗因でもありません。

試合終盤、相手のプレーが止まった場面で、清水まで足を止めてしまう姿にも物足りなさを感じました。

疲労があるのは分かります。

それでも、もっとボールに執着してほしかった。

蓮川は試合後、誰かの責任ではなく、全員が自分に矢印を向ける必要があると語っています。

まさに、そのとおりだと思います。

ケガ人が多い。
選択肢が少ない。
だからこそ、ピッチに立つ選手がやるしかない。

2試合連続の大量失点は、偶然では片づけられません。

まず取り戻すべきは、90分間を通して守備の強度を保ち、失点しても戦い方を失わないこと。

今の清水には、そこから立て直す必要があると感じた広島戦でした。


次戦に向けて

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