清水エスパルス 対 ジェフユナイテッド市原・千葉 試合レビュー|勝ちながら、変わっていけばいい J1 2026/27 第8節

ホーム2連勝。

今季初の複数得点、初の逆転勝利、そして初の連勝。

結果だけを見れば、文句なしです。

松崎の意地の一発。
藤井の突破から、セフンの完璧なヘディング。
北川とディエギーニョが戻り、平戸も清水デビュー。

見たかったものが、全部見られた試合でした。

ただ、不思議と「快勝」という感覚はありません。

むしろ、この2-1には、今の清水の期待と課題が両方詰まっていたように感じます。


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前半|悪くない入り。それでも続かなかった

立ち上がりは悪くありませんでした。

3分には、セフン→松崎→弓場とワンタッチでつなぎ、最後は弓場がシュート。

16分にはジャーメインのクロスにセフン。
18分には中央で受けた松崎が右足を振り抜き、GKにセーブされます。

守備もコンパクトで、千葉に簡単にはスペースを与えません。

ただ、時間が進むにつれて攻撃は停滞。

外でボールを動かしても前進できず、最後は苦しくなって縦へ入れるか、後ろへ戻す。

序盤に見せたテンポの良い崩しも続きませんでした。

そして30分。

CKからのシュートを梅田が弾き、そのこぼれ球をマテウス・インディオに押し込まれて失点。

不運な部分もありましたが、その前段階ではセカンドボールへの反応で千葉に上回られていました。

吉田監督も試合後、

「非常に良くない前半だった」

と振り返っています。

0-1。

点差以上に、このままでは何も起きそうにない前半でした。


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松崎快の一発が、試合を変えた

それでも吉田監督は、ハーフタイムで選手を代えませんでした。

そして、その期待に応えたのが松崎です。

後半開始直後の47分。

中央でボールを受けると、自ら前へ運び、そのまま右足一閃。

ゴール。

素晴らしいシュートでした。

ただ、このゴールを「清水の攻撃が機能した結果」と評価するのは少し違うと思います。

個人の判断と技術で生まれた一発。

再現性のある崩しとは言いにくい。

だからこそ、この日の松崎には価値がありました。

チームが苦しいときに、個人で試合を動かした。

あの一発がなければ、この日の逆転劇はなかったと思います。


藤井→セフン。こちらは繰り返したいゴール

同点後は、明らかに清水の出足が変わりました。

弓場が動き続け、中盤でボールに関わる回数も増加。

そして63分、藤井と北川を投入します。

この交代が結果につながったのが71分でした。

左サイドで藤井が縦へ仕掛け、一気に突破。

そこから上げたクロスに、ニアへ入ったセフンが頭で合わせます。

2-1。完璧なゴールでした。

松崎のゴールとは対照的に、こちらは今後も増やしたい形です。

サイドで剥がし、ゴール前へ入り、質の高いボールを届ける。
シンプルですが、こういう形をもっと増やしたい。

セフン自身も「入りすぎずにジャストなタイミング」で入れたと振り返っています。

百年構想リーグ以降、なかなか見られなかったセフンらしいヘディング弾。

代表選出、そして第一子誕生。

最高のタイミングで決めてくれました。


平戸のキックに、いきなり可能性を感じた

そして76分。

加入したばかりの平戸が、早くも清水デビュー。

短い時間でしたが、十分に「違い」は伝わってきました。

特にセットプレーです。

CK、そしてFKから木下へ合わせたボール。

そこに蹴れるのか。

ボールの質だけで、ゴールの可能性を感じさせます。

吉田監督も、

「ボールをもらってから出すまでが非常にスムーズだし、キックの精度も高い」

と評価。

清水にはこれまで、セットプレーを「チャンスに変えるキック」が足りませんでした。

まだデビューしただけ。

それでも平戸の右足は、清水の攻撃に新しい武器を加えてくれそうです。


2-1。でも「快勝」ではない

シュートは清水9本、千葉8本。

ゴール期待値も、

清水 1.02
千葉 1.24

結果は2-1ですが、清水が圧倒した試合ではありません。

むしろ数字だけなら、期待値以上の2得点でした。

前半は攻撃が停滞し、後半も松崎のスーパーゴールが流れを大きく変えています。

守備でも危ない場面はありました。

だから、この勝利だけを見て「清水は変わった」と言い切るには、まだ早いと思います。

ただし、前節までとは違うものもありました。

悪い前半から、自分たちで試合をひっくり返したこと。

これは大きい。


勝ちながら、変わっていけばいい

福岡戦は1-0。
千葉戦は2-1。

崖っぷちとも言えるホーム2連戦で、清水は勝点6を取り切りました。

内容がすべて良くなったわけではありません。

それでも、松崎が決めた。
セフンが決めた。
藤井が結果を残した。
北川とディエギーニョが戻った。
そして平戸という新しい武器も加わった。

収穫は、勝点3だけではありませんでした。

まだ「快勝」と呼べる内容ではない。

それでも今は、課題を抱えながらでも勝つことが大事です。

勝って、修正して、また勝つ。

ホーム2連勝。

清水はようやく、前へ進み始めました。


次戦に向けて

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