清水エスパルス 対 京都サンガF.C. 試合レビュー|戦えている。なのに、サッカーにならない。 J1 2026/27 第13節

京都サンガF.C.に0-2で敗れ、リーグ戦3連敗。

2試合で9失点を喫した守備の立て直しが求められた一戦でしたが、今回、より深刻に感じたのは攻撃です。

球際では戦えていた。
ボールも奪えていた。

それなのに、攻撃が始まらない。

この90分で見えたのは、個人の能力以上に、チームとしての完成度の問題でした。


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沖の好セーブがなければ、何失点していたか

開始4分、ジャーメインのパスから須貝がシュート。
しかし、枠を捉えられません。

9分、ラファエル・エリアスの巧みなコントロールから先制を許すと、14分には蓮川が負傷交代。
スンウクが慣れない左CBに入ります。

19分にはエリアスに再びネットを揺らされるも、オフサイドで取り消し。

その後も沖の好セーブやポストに救われますが、前半アディショナルタイムにエリアスが追加点。

前半だけで0-2。

沖の好セーブがなければ、4失点、5失点でもおかしくない内容でした。

今季リーグ戦初出場の沖は、間違いなくチームを救っていました。

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問題は、ボールを奪った「その後」

京都の攻撃がすべて完璧だったわけではありません。

清水も球際では戦い、ボールを奪う場面は作れていました。

問題は、そこからです。

ボールを奪っても、周囲が連動しない。
選手同士が重なり、パスコースが生まれない。

出しどころがなく、見えている味方の足元へパスを送る。

当然、京都に予測され、プレスを受けて再びボールを失う。

前半は縦に急ぎ、後半はつなごうとするものの、攻撃の形が見えません。

ボールを奪うことが目的になり、奪った後の設計がない。

私には、そう映りました。

ボールを持てても、ゴールには近づけない

後半、清水はボールを保持する時間が増加。

58分には藤井と平戸、80分には嶋本と井上を投入します。

それでも、バイタルエリアまでは運べても、そこから先は個人の打開頼み。

結果、シュート7本、枠内シュートは0本。

井上は試合後、京都の前線3枚のプレスを引き出し、その背後を突く必要性を指摘しています。

相手の守備に対して、どこに優位性を作るのか。

その認識をピッチ上で共有できていなかったことが、単調な攻撃につながったように感じます。

選手の問題だけで片づけていいのか

試合後、高橋は失点の責任を自ら背負いました。

吉田監督も、ケガ人の増加による競争の低下や疲労を課題に挙げています。

もちろん、チーム事情が厳しいのは理解しています。

ただ、京都も過密日程と負傷者を抱える中での一戦でした。

そして何より、今日の清水の選手たちは球際で戦っていました。

それでも攻撃が機能しない。

繰り返される問題を、選手個々の判断や能力だけで片づけることはできません。

選手が揃えば機能するサッカーではなく、揃わない時にどう戦うのか。

その選択肢を準備することも、監督・スタッフの役割ではないでしょうか。

今の清水には、組織としての上積みが感じられません。

次のヴェルディ戦、結果と未来を示してくれ

3連敗。

ここまで来れば、次の東京ヴェルディ戦は勝点3が絶対に必要です。

そして、結果だけでなく、チームが前進していると感じられる内容も見せてほしい。

選手の気持ちや頑張りだけに頼る段階は、もう過ぎています。

吉田監督とスタッフ陣には、覚悟を持って次の一戦に臨んでほしい。

もう言い訳はいりません。

求めているのは、勝利と、その先に希望を感じられるサッカーです。


次戦に向けて

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