清水エスパルス 対 アビスパ福岡 試合レビュー|ホーム初勝利で見えた「ひとつの答え」J1 2026/27 第7節

開幕戦以来、6試合ぶりの勝利。

そして、アイスタでは今季初勝利です。

決めたのは19歳の嶋本悠大。

ただ、この試合で大きかったのは「1点」だけではありません。

ようやく、選手がそれぞれの良さを出せる場所に戻ってきた。

福岡戦は、そんな一戦だったと思います。


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いつもと違った清水

立ち上がりから、これまでとは少し違いました。

セフンへのロングボール一辺倒ではなく、後方からつなぎ、横も使いながら前進。

前線からのプレスも機能し、清水がボールを持つ時間が増えました。

前半のボール支配率は65%。

小塚がパスで変化をつけ、左では井上が仕掛ける。

右ウイングに入ったジャーメインも、強さを生かして前線の起点になりました。

一方で気になったのは技術的なズレ。

パスがボール1、2個分ずれる。トラップもピタッと止まらない。

水を含んだピッチの影響もあったでしょう。

形はできている。でも最後がつながらない。

前半は、そんな45分でした。


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動いたのは67分

試合を変えたのは、67分の2枚替えでした。

井上から藤井。

そして小塚に代わって、ウォン ドゥジェが清水での公式戦デビュー。

ドゥジェがアンカーに入り、弓場が右インサイドハーフへ。

すると、それまで少し窮屈に見えた中盤が一気に整理されます。

そして71分。

セフンからジャーメインへ。

ジャーメインが中央へ運び、最後は嶋本。

振り抜いたシュートは相手に当たり、GKの頭上を越えてゴールへ。

嶋本、今シーズン初ゴール。

欲しかった先制点を、19歳がもぎ取りました。


パーツが、ようやく噛み合った

この試合で最も印象に残ったのは、得点以上に中盤の配置です。

ここまでアンカーを務めてきた弓場は、本来ボールを奪いに行ける選手。

一方の嶋本は、前に出てこそ怖さがある。

しかし中盤の離脱者が続き、弓場はアンカー、嶋本も守備の比重が大きい役割を担ってきました。

それぞれ頑張っていた。

でも、それぞれの一番の武器を使えていたかというと、少し違ったと思います。

そこにドゥジェが入りました。

まだコンディションには重さも感じましたが、アンカーとしてのポジショニングは安定。

中央に「6番」がいることで、弓場は前へ出てボールを狩れる。

嶋本もゴールに近い場所でプレーできる。

ドゥジェが入ったことで、弓場と嶋本まで生きた。

この変化は、今後の清水にとってかなり大きいと思います。


嶋本を、この場所で育ててみてはどうか

そして、もう一つ。

嶋本の左インサイドハーフを、しばらく固定してみてはどうでしょうか。

本人も試合後、「左だったら左でしっかり自分を出せる準備はしていた」と話しています。

吉田監督も、嶋本について「トップ下とかインサイドハーフをやったほうが、より前へのパワーは出る」と説明しました。

この日のゴールも偶然そこにいたわけではありません。

嶋本自身が、セフンの近くにいることを意識していたと振り返っています。

19歳。

まだ完成していないからこそ、伸びしろがあります。

今季の清水は、この若い才能に賭けてみても面白い。

そんな未来を期待したくなるゴールでした。

次節はアジア大会のためチームを離れますが、戻ってきたときにどこで起用するのか。

注目したいところです。


ようやく見えた「次につながる勝利」

シュートは7本。

追加点も奪えず、終盤には福岡のロングスローから危ない場面もありました。

これで攻撃の問題が解決したわけではありません。

それでも、この1勝にはこれまでと違うものがありました。

ジャーメインを右へ。

嶋本を前へ。

弓場を狩れる場所へ。

そしてドゥジェをアンカーへ。

選手を本来の良さが出る場所に置いたことで、ようやくパーツが噛み合い始めた。

福岡戦の1-0は、ただ連敗を止めただけの勝利ではありません。

次につながる形が、少し見えた勝利だったと思います。

ホーム初勝利。

久しぶりの勝ちロコ。

ここから本当に流れを変えられるのか。

次の千葉戦が、その答えになります。


次戦に向けて

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