こんにちは、映像配信サービスの仕事をしているえすぷれ(@ta1spulse)です。
1月11日に行われた、清水エスパルス 2022シーズン新体制発表記者会見はご覧になりましたか。
アーカイブ(保存された映像)で視聴したケースも多かったと思います。
映像を見て、ラグい、重いと思いましたよね。
今回は、ライブ配信時の課題について整理しました。お付き合いください。
YouTube ライブ配信のイメージ
簡単ですが、YouTubeライブの配信イメージは以下のとおりです。
- 映像、音声の取り込み
- カメラのレンズから映像、マイクから音声を取り込む
- 映像、音声を変換する
- 取り込んだ映像と音声を、インターネットで配信可能なデータに変換する
- 変換したデータを、インターネット回線を経由し、配信する
- 映像、音声を視聴する
- インターネット回線経由で配信された映像、音声を視聴する
ライブ配信がラグかった理由
ラグい、重いというのは、IT用語でいうと、コマ落ちという現象になります。
コマ落ちとは、動画を再生する際に、転送されたデータの単位であるフレームの一部が何らかの理由で再生されず、音声や映像が一瞬とぎれる現象のことです。
パラパラ漫画はご存知ですよね。
パラパラ漫画を100枚(100フレーム)書いて、動かしてみます。その後、何枚(何フレーム)か外して動かしてみましょう。初めに動かした時と比べて、とぎれる動きになると思います。
それが、コマ落ちと同じ現象になります。
今回もコマ落ちが発生したことにより、ラグく、重く感じたことになります。
コマ落ちがどこで発生したか
今回、コマ落ちが発生した箇所は、イメージ図の②の可能性が高いです。
①は、カメラから変換器まではケーブルでつながっています。中途半端な断線が発生しない限り、あのような現象は発生しません。
では、③はどうか。チャット上でも「自分たちのネットの環境が悪いんだろ」というコメントがありましたが、今回の事象は私たちの通信環境の問題ではありません。
今回の発生箇所が、③でない理由は、今YouTubeで配信されているアーカイブの映像が既にコマ落ちの状態で保存されているからです。
もし、③が発生場所であれば、改めて通信環境の整った場所からアーカイブ映像を見れば正常に見れるはずです。
今あるアーカイブの映像は、②の段階でコマ落ちした映像が、インターネット上にあるYouTubeのサーバに保存されたことになります。
最後に
今回の記者会見会場は、例年のようなホテルではなく、IAIスタジアムの記者会見ルームで行われました。
おそらく、通信インフラが整っておらず、WiFiかテザリングで配信していたのでしょう。
サービス事業者として、準備が足りなかったと思います。
ユニホームの販売時も混乱がありましたが、エスパルスは、真のDX化に向けて真摯に取り組むべきです。
「無料だから我慢しろよ」という人もいましたが、それは違います。
文句ではなく、適切なフィードバックをして、エスパルスをもっと良くしていきましょう!
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