ワンチャンスを決めたヴェルディ。
ワンチャンスさえ作れなかった清水。
ホーム・アイスタで迎えた東京ヴェルディとの一戦は、0-1の敗戦。
これで4試合連続無得点の4連敗。
順位もヴェルディに逆転されました。
監督交代から3連勝を飾ったヴェルディとは、あまりにも対照的な結果です。
内容も結果も問われた一戦。
しかし、清水が見せたのは、これまでと変わらない攻撃の行き詰まりでした。
ワンチャンスが明暗を分けた90分
前半は互いに決定機が少なく、0-0で折り返し。
清水は後半開始から平戸に代えて嶋本を投入。
さらにジャーメイン、松崎を送り込みますが、攻撃はなかなか形になりません。
そして72分。
中盤から新井に前進を許し、スルーパスに抜け出した熊取谷が右足で決勝ゴール。
清水も終盤に反撃を試みますが、最後までゴールを奪えず。
失点は一瞬。
しかし、得点の気配が乏しい時間はあまりにも長かった。
この試合の問題は、そこに尽きると思います。
選手は変えた。それでも戦い方は変わらない
今節は、小泉をアンカー、弓場を右IH、平戸を左IHに配置。
両ウィングには藤井と井上を起用しました。
変化をつけようとした意図は感じます。
ただ、選んだメンバーと実際の戦い方が噛み合っていませんでした。
攻撃は相変わらず、セフンを目がけたロングボールが中心。
精度が低く、セフンが競り勝ってもセカンドボールを拾えない。
両ウィングは幅を取っているため、セフンとの距離が遠い。
中央の平戸、弓場、小泉もそれぞれの役割に追われ、ボールの落下地点に集まれません。
結果、相手に回収されて攻撃が終わる。
高さを使うなら、その次のボールを誰が拾うのか。
そこまで設計されて初めて攻撃になるはずです。
藤井は縦への勝負を仕掛けられるものの、最後の精度が不足。
平戸も流れの中で持ち味を発揮できず、守備でも周囲との連動が乏しく孤立気味でした。
この顔ぶれなら、もっと両サイドから仕掛け、グラウンダーのクロスや中央への折り返しを増やしたかった。
選手を変えるだけでは、攻撃は変わりません。
ワンアンカーにこだわる理由が見えない
もう一つ気になるのが、4-1-2-3の継続です。
後方からつなごうとしても、ボールは外側を回るばかり。
中央のアンカーは相手に狙われ、サイドの縦を切られると、結局ロングボールに頼る展開になります。
今の清水には、中央を経由して前進する選択肢があまりにも少ない。
例えば、ダブルボランチにして中央のパスコースを増やす。
あるいはアンカーが最終ラインに下がり、ビルドアップの形を変える。
方法はいくつもあるはずです。
もちろん、吉田監督にも狙いはあるでしょう。
ただ、神戸で成功した形が、今の清水にとって最適とは限りません。
システムを守ることより、今いる選手の特徴をどう生かすか。
そろそろ、その発想の転換が必要ではないでしょうか。
問われるのは、失点よりも攻撃の再構築
試合後、吉田監督は結果への責任を認め、攻守の狙いをより明確にする必要性を語りました。
攻撃についても、チャンスの少なさやペナルティーエリア内への侵入不足を課題に挙げています。
まさに、その通りだと思います。
ただ、課題は以前から変わっていません。
沖も得点力不足について、前線だけではなくチーム全体の問題だと語っています。
個々の選手の決定力を問う以前に、チームとしてどうやってチャンスを作るのか。
そこが見えないことが、何より深刻です。
2週間で何を変えられるか
4連敗、4試合連続無得点。
今の清水に必要なのは、精神論でも、単なるミスの修正でもないと思います。
攻撃の仕組みそのものを見直すことです。
振り返れば、オーストリア合宿の練習試合で見せた攻撃に、今季一番の可能性を感じていた気さえします。
次の鹿島戦までは約2週間。
同じ形を磨き直すのか。
それとも、選手に合わせて形を変えるのか。
吉田監督がこの中断期間にどんな答えを出すのか。
次節は、その変化をピッチで見せてほしいです。
次戦に向けて
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