清水エスパルス 対 東京ヴェルディ 試合レビュー|失点より深刻な、攻撃の行き詰まり J1 2026/27 第14節

ワンチャンスを決めたヴェルディ。
ワンチャンスさえ作れなかった清水。

ホーム・アイスタで迎えた東京ヴェルディとの一戦は、0-1の敗戦。

これで4試合連続無得点の4連敗。
順位もヴェルディに逆転されました。

監督交代から3連勝を飾ったヴェルディとは、あまりにも対照的な結果です。

内容も結果も問われた一戦。
しかし、清水が見せたのは、これまでと変わらない攻撃の行き詰まりでした。


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ワンチャンスが明暗を分けた90分

前半は互いに決定機が少なく、0-0で折り返し。

清水は後半開始から平戸に代えて嶋本を投入。
さらにジャーメイン、松崎を送り込みますが、攻撃はなかなか形になりません。

そして72分。

中盤から新井に前進を許し、スルーパスに抜け出した熊取谷が右足で決勝ゴール。

清水も終盤に反撃を試みますが、最後までゴールを奪えず。

失点は一瞬。
しかし、得点の気配が乏しい時間はあまりにも長かった。

この試合の問題は、そこに尽きると思います。

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選手は変えた。それでも戦い方は変わらない

今節は、小泉をアンカー、弓場を右IH、平戸を左IHに配置。
両ウィングには藤井と井上を起用しました。

変化をつけようとした意図は感じます。

ただ、選んだメンバーと実際の戦い方が噛み合っていませんでした。

攻撃は相変わらず、セフンを目がけたロングボールが中心。

精度が低く、セフンが競り勝ってもセカンドボールを拾えない。

両ウィングは幅を取っているため、セフンとの距離が遠い。
中央の平戸、弓場、小泉もそれぞれの役割に追われ、ボールの落下地点に集まれません。

結果、相手に回収されて攻撃が終わる。

高さを使うなら、その次のボールを誰が拾うのか。
そこまで設計されて初めて攻撃になるはずです。

藤井は縦への勝負を仕掛けられるものの、最後の精度が不足。
平戸も流れの中で持ち味を発揮できず、守備でも周囲との連動が乏しく孤立気味でした。

この顔ぶれなら、もっと両サイドから仕掛け、グラウンダーのクロスや中央への折り返しを増やしたかった。

選手を変えるだけでは、攻撃は変わりません。

ワンアンカーにこだわる理由が見えない

もう一つ気になるのが、4-1-2-3の継続です。

後方からつなごうとしても、ボールは外側を回るばかり。

中央のアンカーは相手に狙われ、サイドの縦を切られると、結局ロングボールに頼る展開になります。

今の清水には、中央を経由して前進する選択肢があまりにも少ない。

例えば、ダブルボランチにして中央のパスコースを増やす。
あるいはアンカーが最終ラインに下がり、ビルドアップの形を変える。

方法はいくつもあるはずです。

もちろん、吉田監督にも狙いはあるでしょう。

ただ、神戸で成功した形が、今の清水にとって最適とは限りません。

システムを守ることより、今いる選手の特徴をどう生かすか。

そろそろ、その発想の転換が必要ではないでしょうか。

問われるのは、失点よりも攻撃の再構築

試合後、吉田監督は結果への責任を認め、攻守の狙いをより明確にする必要性を語りました。

攻撃についても、チャンスの少なさやペナルティーエリア内への侵入不足を課題に挙げています。

まさに、その通りだと思います。

ただ、課題は以前から変わっていません。

沖も得点力不足について、前線だけではなくチーム全体の問題だと語っています。

個々の選手の決定力を問う以前に、チームとしてどうやってチャンスを作るのか。

そこが見えないことが、何より深刻です。

2週間で何を変えられるか

4連敗、4試合連続無得点。

今の清水に必要なのは、精神論でも、単なるミスの修正でもないと思います。

攻撃の仕組みそのものを見直すことです。

振り返れば、オーストリア合宿の練習試合で見せた攻撃に、今季一番の可能性を感じていた気さえします。

次の鹿島戦までは約2週間。

同じ形を磨き直すのか。
それとも、選手に合わせて形を変えるのか。

吉田監督がこの中断期間にどんな答えを出すのか。

次節は、その変化をピッチで見せてほしいです。


次戦に向けて

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