また、0-1。
チャンスは作った。でも、決められない。
そして相手には、少ないチャンスを仕留められた。
これで2試合連続の無得点負け。開幕3試合でわずか1得点です。
試合後は「監督が悪いのか」「選手が悪いのか」と、原因を探したくなりました。
ただ、監督や選手のコメントを読んでいると、もっと根本的なところに行き着きます。
今の清水は、まだ弱い。
今回は、試合を見ていて特に感じた2つの違和感から、この敗戦を振り返ります。
「悪くない前半」ではなかった
前半を見ていて、私はそこまで悪い印象を持っていませんでした。
C大阪にボールを持たれても、清水は4-4-2で中央を締め、藤井と北川も深い位置まで戻る。
相手の3-6-1に対して簡単に飛び込まず、パスコースを限定しながら守っているように見えました。
実際、大きく崩される場面は少なく、清水にはチャンスもあった。
38分には北川のクロスにセフン。
40分には北川が持ち込んでシザースからシュート。
前半のゴール期待値も、C大阪0.16に対して清水0.66。
だから感想はシンプルでした。
悪くない。あとは決めてくれ。
ところが、試合後のコメントを読んで印象が変わります。
吉田監督は前半について「一人ひとりの緩さ」があり、普段なら寄せるところでも相手への圧力になっていなかったと振り返りました。
ジャーメインも「球際もプレスも全然行けていなかった」と話しています。
つまり、私には「持たせている」ように見えた守備が、実際には「行けていなかった」可能性がある。
ここが、この試合で一番興味深かったところです。
前から奪いに行けば、当然その背後にはスペースが生まれる。
C大阪はそこをシンプルに狙ってくる。
だから一歩出られない。
「失点しなかった守備」と「やりたかった守備」は違う。
前半を0-0で終えたことだけを見れば悪くない。
でも吉田監督が目指しているサッカーから見れば、それでは足りなかったのでしょう。
流れを掴んだところで、なぜ変えた?
後半に入ると、清水のリズムが良くなります。
53分にはセフンが抜け出し、55分にはゴール前の混戦から嶋本がフィニッシュ。
あと少し。
そんな空気が出てきたところで、最初の交代カードが切られました。
嶋本 → 小泉。
ここには少し違和感が残りました。
もちろん、外からは分からないコンディションや戦術的な理由があったのかもしれません。
ただ、攻撃のリズムが生まれ、直前の決定機にも嶋本が絡んでいた。
ベンチにはカピシャーバ、木下、松崎もいる。
「今、押し切りたい」
そう見えたタイミングだっただけに、この交代の意図は気になりました。
そして、その数分後。
縦パス一本で背後を取られ、失点。
清水が何度も逃した「1点」を、C大阪は仕留めました。
「惜しい」が続く理由
セフンは試合後、「自分が決めていれば勝てた」と振り返りました。
もちろん、それも事実でしょう。
ただ、問題はフィニッシュだけではありません。
吉田監督は、ゴール前で選手が止まり、動き直せていないことも指摘しています。
守備では前から行き切れない。
攻撃では最後の一歩が出ない。
チャンスは作れても決め切れない。
失点すると、もう一度押し返せない。
どれか一つなら、小さな課題です。
でも、その「少し足りない」がいくつも重なると、勝敗を分ける大きな差になる。
それが今の清水なのだと思います。
誰が悪い、ではない
吉田監督が悪いのか。
決められない選手が悪いのか。
交代策が悪かったのか。
敗戦が続けば、どうしても分かりやすい原因を探したくなります。
でも、この試合を振り返るほど、一人に原因を求めるのは違う気がしてきました。
守備の強度。
攻撃の精度。
ゴール前の動き。
選手交代。
そして、失点した後の反発力。
いろいろなところで、ほんの少しずつ足りない。
その積み重ねが、2試合連続の0-1です。
だから、今の答えは案外シンプルなのかもしれません。
俺たちは、まだ弱い。
「惜しかった」で終わるのではなく、その小さな差を一つずつ埋めていくしかない。
次は、そろそろ「惜しい」の先を見せてほしいです。
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