公式戦5連勝で迎えたルヴァンカップ3回戦。
横浜F・マリノスに逆転負けを喫し、清水の挑戦はここで終わりました。
ただ、現地で観戦した率直な感想は、今シーズンの敗戦の中で一番いい試合だったというものです。
もちろん、負け惜しみかもしれません。
それでも、普段出場機会の少ない選手たちが見せたプレーには、確かな手応えがありました。
一方で、勝敗を分けたのは両チームの選手層と交代カードの差だったように感じます。
11人を入れ替えても、十分に戦えた
吉田監督は水戸戦からスタメン全員を変更。
普段なかなか一緒にプレーできないメンバー構成ながら、局面ごとにしっかりファイトしていました。
前半は互いにシュート1本。
清水は攻撃で迫力を欠いたものの、コンパクトな守備でマリノスに決定機を許しません。
現地で特に目を引いたのは、スンウク、吉田、高木のプレーです。
スンウクのカバーリング、吉田の積極的な攻め上がり、そして高木の躍動感。
小泉も攻守によく動き、存在感を示していました。
41分には住吉が負傷交代するアクシデントもありましたが、代わって入った蓮川も安定したプレーを披露。
このメンバーでもJ1相手に十分戦える。
そう感じられた前半でした。
先制点を生んだ、チーム全体の連動
後半58分、清水は弓場と藤井を投入。
ここから試合が動きます。
中盤の強度が上がり、前からボールを奪って攻め込む場面が増加。
そして61分、藤井が2試合連続となるゴールを決め、清水が先制します。
この得点について、弓場はチーム全体がコンパクトになったことがボール奪取につながったと振り返っています。
単なる個人技ではなく、守備の連動から生まれたゴール。
吉田監督も、先制後に前から奪って押し込めていた時間帯を評価しています。
ただ、そこで2点目を奪えなかった。
試合を決めるチャンスを逃したことが、結果的に大きく響きました。
勝敗を分けた、交代カードの差
この試合で最も印象に残ったのは、両チームの交代策の違いです。
マリノスはリーグ戦の主力もベンチに置き、後半に立て続けに投入。
徐々に圧力を強め、試合の主導権を引き寄せていきました。
そして、日本代表の谷村とチームの中心選手である知念が得点。
主力の力で試合をひっくり返したことは、象徴的だったと思います。
一方、清水も藤井と弓場の投入で流れをつかみました。
しかし、逆転を許してから、もう一度得点を奪いにいくためのカードが乏しかった。
リーグ戦の主力を休ませることができたのは収穫です。
ただ、勝ち抜くためにどこまで戦力を投入するのか。
この一戦に対する優先順位の違いが、メンバー選考と交代策に表れたようにも感じました。
敗戦でも感じた、チーム内競争の充実
結果は残せませんでした。
それでも、普段出場機会の少ない選手たちが、J1相手にこれだけ戦えたことは大きな収穫です。
高木は試合後、手応えを感じながらも、それ以上に課題が見えたと語っています。
小泉も、与えられたチャンスで結果を出すことの重要性を強調していました。
選手たち自身が、この内容だけで満足していない。
そこに、今のチーム内競争の健全さを感じます。
戦えることは示した。次は結果で証明すること。
この敗戦が、リーグ戦でのポジション争いにつながることを期待したいです。
ルヴァン敗退。残る2つの大会へ
ルヴァンカップは3回戦で敗退。
悔しい結果ですが、今季の敗戦の中では、最も前向きに受け止められる試合でした。
一方で、内容が良くても勝てなければ次には進めません。
今回の収穫を、単なる「惜しかった試合」で終わらせてはいけないと思います。
残るはリーグ戦と天皇杯。
連戦は続きますが、ここからはチーム全体の底上げが、さらに重要になります。
この日の悔しさと手応えを、次の勝利につなげてほしいです。
次戦に向けて
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