「個が強いチームは本当に強いのか?」──松崎快選手のnoteを読んで考えた、“個×組織”のリアル

こんにちは、清水エスパルスサポーターのえすぷれ(@ta1spulse)です。

清水エスパルスの松崎快選手が、noteに「『個』と『組織』」という記事を投稿していました。
読んだ方も多いと思いますが、あの記事を読んで、私自身が日ごろから考えていることと強く重なり、いくつか整理して書き残しておきたいと思いました。

「強い個があるから強い組織が生まれる」──
サッカーの世界では、よくそんな言葉を耳にします。
けれど、松崎選手の言葉を読んで、あらためて思ったのは、
“個が強いから勝てる”わけではなく、“組織が整うから個が強くなれる”のではないかということです。

試合を見ていると、「個の力不足」という言葉が敗戦の理由として語られることがあります。
でも本当にそうでしょうか?
個が十分に力を発揮できる“場”が組織として整っていないとしたら、それは“個の敗北”ではなく“組織の未整備”かもしれません。

清水エスパルスの試合を見ていると、この「個と組織の関係」がチームの明暗を分けていると感じます。そして、松崎選手の文章には、その本質がとても丁寧に描かれていました。

この記事では、松崎快選手のnote「『個』と『組織』」を読んで感じたこと、そして普段から私自身が考えている「組織が個を生かす仕組み」について、清水エスパルスの今シーズンの姿と重ねながらまとめてみたいと思います。

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「個」と「組織」はどちらが先に来るのか

「個が強ければチームも強い」。
一見、当たり前のようでいて、本質ではありません。

サッカーは11人が連動して成り立つスポーツ。
1人が強くても、組織の歯車が噛み合わなければ勝てない。
逆に、戦術理解や連携が整っていても、1対1で負け続ければチームも沈む。

つまり、

「個」は組織の最小単位であり、
「組織」は個を生かすための仕組み。

えすぷれ
えすぷれ

両者は対立ではなく、互いを支え合う補完関係なのです


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「個が強くなれば組織も強くなる」──条件つきの真実

個がチームの意図を理解し、組織の文脈で動けるとき。
その瞬間、チームは飛躍的に強くなります。

たとえば:

  • ドリブルで相手を剥がす選手が、味方の動きを読んでタイミングを合わせる
  • 守備の選手が、自分のゾーンだけでなく仲間の位置を意識してカバーする

こうした「個が組織の中で機能する」動きが、結果として組織を強くします。

逆に、自己表現に走る強い個は、チーム全体のバランスを壊すこともある。

えすぷれ
えすぷれ

つまり「強い個」が常に「良いチーム」を生むとは限らないのです


清水エスパルスの2025年──個と組織のリアル

2025年の清水エスパルスを見ていると、「個と組織の関係性」がまさにチームのテーマになっていると感じます。

  • ドリブル総数:リーグ1位
  • チャンスクリエイト総数、ゴール期待値:リーグ6位
  • 得点総数:リーグ12位

※2025年11月10日(月)時点

「個が仕掛ける力」は十分にあるのに、「組織としての得点構造」が整っていない。

特に第36節のセレッソ大阪戦(1-4敗)は象徴的でした。
乾選手が個の力で見せ場を作った一方、チーム全体が連動できず、守備が崩壊。
“個の頑張りでは埋められない組織の穴”が露呈した試合でした。

一方で、第11節の福岡戦(3-1勝利)や第30節の京都戦(1-0勝利)では、守備の整理と攻撃の役割分担が明確で、個が自然と輝いた。

えすぷれ
えすぷれ

組織が整うことで、個が最大限に力を発揮できる。それを証明する試合だったと思います


組織が個を快適にし、個が組織を磨く

私自身、これまでの経験からも感じているのは、組織の重要性です。

仕組みや役割があることで、個は迷わず動ける。
責任が明確になることで、自然と自分の課題や成長方向が見えてくる。

逆に、組織が整っていないと──

  • 何をすればいいかわからない
  • 誰も動かない
  • 一部の個に頼って全体が止まる

という悪循環に陥ります。

「個々の能力は必要」──それはもちろん前提です。
しかし、それ以上に重要なのは、“個を生かす組織設計”

えすぷれ
えすぷれ

つまり、個が力を出しやすい環境を整えることこそが、チームを強くするということです


組織が整えば、個が自立する

組織は個を制約するものではありません。
むしろ、組織は個を解放する枠組みです。

明確なルールと役割の中で動くことで、個は自由を得る。
トップチームほど選手が自律的に判断できるのは、組織がその自由を支える構造を持っているからです。

マンチェスター・シティやリバプールがそうであるように、「自立した個」と「支える組織」が共存するチームこそが、本当に強いチームだと思います。


結論:「個」と「組織」は対立ではなく掛け算

「個が強くなれば組織も強くなる」──それは条件つきの真実
「組織が個を理解し、個が組織の意図を理解する」ことで、初めてチームは強くなります。

清水エスパルスも今まさにその過程を歩んでいる。
個の輝きと組織の秩序、その両立をどう実現していくか。
このテーマは、サッカーだけでなく、すべての組織やチームに通じる普遍的な問いだと感じます。


最後に

えすぷれ
えすぷれ

いかがだったでしょうか

負けたとき、「個の力が足りない」と言いたくなる。
でも本当にそうだろうか。

個の敗北がチームの敗北に直結するなら、それは組織設計の問題でもあるはずです。

「個を責める前に、組織を見直す」。
そして、整った組織の中で、個が自ら成長していく。
その循環こそが、強いチームを作る。
えすぷれ
えすぷれ

松崎快選手のnoteを読んで、あらためてそのことを強く感じました

えすぷれ
えすぷれ

あなたはどう感じましたか? ぜひコメントで、あなたの考えや想いを聞かせてください

これからも、あなたが気になるエスパルス情報をまとめて、記事にしていきます。

また、見にきてくださいね。

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