清水エスパルス “データが示す真実”——勝点を伸ばすための3つの優先順位【2025 J1】

こんにちは、清水エスパルスサポーターのえすぷれ(@ta1spulse)です。

2025年J1リーグも残り6試合。
清水エスパルスは得点「34」、失点「38」、ボール支配率「49.3%」。順位は中位に位置し、上位進出も残留圏への転落もあり得る微妙な立ち位置にあります。

この記事はJリーグ公式サイトのスタッツを参考に、清水の強み・課題、残り6試合で注目すべき戦い方、そして勝ち点を伸ばすための3つの優先順位を整理しました。

ぜひ最後までご覧ください。

※本文はJリーグ公式スタッツ(チーム別)と清水公式の日程情報を根拠に記述しています。数値・順位は2025年9月29日更新のページに基づきます。


スポンサーリンク

清水のチーム全体像(2025シーズン)

えすぷれ
えすぷれ

清水は、攻守ともに“極端ではない”中庸なチーム像です。サイド経由でチャンスを作るものの、チャンスを決めきれない傾向にあります

  • 得点と質:ゴール期待値はリーグ9位の水準(41.5)だが、実得点は34で13位。機会の量・質は中上位ながら、取り切れていない(決定率も12位)。言い換えると「チャンスは作れているが、最終局面で伸びしろ」
  • 攻撃ボリューム:1試合平均シュート数は11位(12.0本)。クロス総数は8位(444本)で、サイド経由の仕上げが多いチームプロファイル
  • 保持と回し方:平均支配率49.3%(13位)、1試合平均パス数455.1(10位)。大きくは握らないが、回数はそこそこ——”ほどよく回してサイドで仕上げる”傾向
  • 試合のテンポ:1試合平均APT※は53:32(9位)。実プレー時間が長め=展開がオープンになりやすい

※1試合平均APTとは、「1試合あたりの平均プレー時間」を意味します


スポンサーリンク

清水の最大の課題(守備の“質”をどう担保するか)

えすぷれ
えすぷれ

清水が抱える最大の課題は被シュート数の多さ。430本はリーグワースト3位に入り、被ゴール期待値もリーグワースト2位という状況です

  • 被シュート総数はリーグ3番目に多い(430本)。ゾーン前でのシュート許容が多く、被ゴール期待値もリーグ2位の悪さ(45.3)。一方、実失点は38(9位)に抑えているため、GKやブロックの踏ん張りで“帳尻が合っている”状態と読める。持続可能性の観点では“被シュート量の削減”が最優先
ウラ
ウラ

残り6試合で勝点を伸ばすためには、「相手にシュートを打たせる回数そのものを減らす」ことが最重要課題になります


清水の攻撃面の特徴(強みの活かし方)

えすぷれ
えすぷれ

チャンスは作れていますが、さらなる課題は質の向上と決定率の改善です

  • サイド起点→クロス仕上げ:クロス総数8位。大外→PA内の合わせ、カットバック※でゴール期待値は出ている。最後の一押し(決定率)だけが平均的。→ニア・ファーの使い分け、2ndプルバック※の精度、マイナスの折り返しを意識
  • “握りすぎない”保持からの前進:支配率は中位、パス本数は上位10クラブに入る。縦へのテンポとサイドチェンジで相手のスライドを遅らせ、オープンサイドで数的優位を作ってクロス
  • APTが長い=オープン展開でも勝負可:トランジションでの速攻ルート(外→中 or 中→外)を事前に共有し、再現性ある“走り出し”を作る

※カットバックとは、「主に攻撃場面で、ペナルティエリア付近や深い位置から、ゴールラインに平行に、ゴールへ向かう味方にパスを出すプレー」を意味します

※プルバックとは、「ゴールライン際に切り込んでからゴール後方(マイナス方向)に折り返すパス、またはそのパスを供給するプレー」を意味します

ウラ
ウラ

ここ数試合、数的優位を生かしたクロスや再現性ある走り出しが見られます!この強みをさらに進化させたいですね


守備面の特徴(改善の優先順位)

えすぷれ
えすぷれ

被シュート数が多い中で失点は中位。これはPA内での1対1やGKの対応が機能している証拠です

  • PA前の“シュート予防”:被シュート量が多い。ミドル許容の抑制(アンカー前の遮断、ボール保持者への早めの寄せ)とハーフスペースの封鎖が要
  • 中央密度>外回し容認:被ゴール期待値が大きい現状では、中央の“厚み”を優先して外を選ばせ、クロスはCB+逆WB+ボランチで回収
  • オープン展開の“リスク管理”:APTが長い=走る時間が長い。ボールロスト直後の5〜8秒間の即時圧縮(Rest Defense)を共通言語に
ウラ
ウラ

この“最後で守る”やり方はリスクも伴います。今後は前段階での守備圧力、つまり「相手を前向きにさせない」「クロスの出所を抑える」など、シュートに至るまでの枝葉を刈る守備が鍵になります


残り6試合:対戦相手別の注目点(注意すべき数字 → 戦い方)

えすぷれ
えすぷれ

残り6試合の相手データを確認。注意点と戦い方についてまとめました

第33節 FC東京(ホーム 10/4)

  • 注意すべき数字:シュート決定率 8.8%(13位)、クロス総数 406(18位)=サイドからの単純放り込みは少なめ
  • 戦い方:中央封鎖とPA前の圧縮で“内”を締める。外回しは容認し低リスクのクロスに誘導→CB+ボランチで回収→速攻。清水の被シュート多の傾向を踏まえ、打たせる場所を限定
えすぷれ
えすぷれ

FC東京はクロス数が少ない相手です。中央をしっかり固め、奪ってからの速攻でゴールを狙いたいですね

第34節 川崎フロンターレ(アウェイ 10/18)

  • 注意すべき数字:決定率 14.4%(2位)、1試合平均シュート 12.8(5位)=少ないチャンスでも沈める効率型
  • 戦い方:ハーフスペースの縦パスを遮断。PA内での身体を投げ出すブロックとシュートコース切りを徹底。ファウルでのリセットはFK精度を踏まえ禁物。清水は中央密度最優先で
ウラ
ウラ

川崎は決定率が高いため、自陣での縦パスを遮断してチャンスを減らすことが重要です。また、自陣でのファールも避ける必要があります

第35節 東京ヴェルディ(ホーム 10/25)

  • 注意すべき数字:決定率 6.5%(20位)、1試合平均シュート 9.7(19位)、クロス総数 369(20位)=“打ち切れず・出し切れず”が課題の相手
  • 戦い方:前から“引っ掛ける”設計(制限をかけるプレスと逆サイド遮断)。外に出させてから奪う→ショートカウンター。自分たちは大外の数的優位→マイナスの折り返しで決定率の差を出す
えすぷれ
えすぷれ

クロスが少ないヴェルディには、まずサイドに追い込み奪うこと!そこからのサイドカウンターで一気に得点を狙いたいですね

第36節 セレッソ大阪(ホーム 11/9)

  • 注意すべき数字:1試合平均シュート 14.2(リーグ1位)、クロス総数 459(6位)。“打ちまくり+質もある”
  • 戦い方:2列目の入りと2ndボール管理がキモ。クロッサー(SB/SH)への到達前に制限し、内→外のスイッチに合わせたスライド速度を上げる。被シュートが増えがちな清水は“打たせる位置管理”でミドル化させる
ウラ
ウラ

前回完敗を喫したC大阪に対しては、ホームでリベンジを目指します。まずはシュートを打たせないよう2列目をチェックし、セカンドボールを確実に奪いたいです

第37節 湘南ベルマーレ(アウェイ 11/30)

  • 注意すべき数字:被ゴール期待値 46.5(リーグ最悪=1位)、1試合平均シュート 10.9(17位)=守備の質で綻び
  • 戦い方:PA内の枚数を増やす崩し(ニア列・ファー列・カットバックの三角)でゴールチャンス創出を狙う。自陣ではロングスロー/セットプレーの2nd管理を徹底し、無用な被シュート増を抑える
えすぷれ
えすぷれ

ラスト2試合は湘南の状況で展開が変わるでしょう。それでも相手の弱点を突き続ければ、必ずチャンスを生み出せます

第38節 ファジアーノ岡山(ホーム 12/6)

  • 注意すべき数字:クロス総数 499(4位)、1試合平均パス数 最下位(361.1、20位)=“直線的でワイド”なアタック。
  • 戦い方:空中戦・セカンドボールの再現性を最優先。サイドは数的不利を作らない(SB+ボランチ+WGで3枚対処)。奪ってからはSB裏の背後直通が刺さりやすい。ファウル位置管理(PA脇・深いCK献上)にも注意
ウラ
ウラ

今シーズンの最終戦はホーム岡山戦!相手のシンプルな攻撃を跳ね返し、サイドから仕掛け続けてゴールを奪い、有終の美を飾りましょう!


勝点を伸ばすための“3つの優先順位”

えすぷれ
えすぷれ

今回のまとめとして、勝ち点を伸ばすための”3つの優先順位”を整理しました

  1. PA前の密度ミドル抑止(被シュート総数の削減)。
  2. サイド起点の決め切り(クロス後の“もう一手”=マイナス折り返し・リバウンド対応で決定率上げ)
  3. トランジション※の即時圧縮(APT長めの特性を“味方に”する守備の初動徹底)

※トランジションとは、攻撃から守備へ、または守備から攻撃へと攻守が切り替わる瞬間を指します

ウラ
ウラ

公式データが示す清水の“今”は、内容は悪くないのに結果(得点)が平均的、かつ守備では“打たせすぎ”という内容です

えすぷれ
えすぷれ

中央の守備密度と最終局面の精度を整えられれば、残り6試合での上振れ余地は十分にあるはずです


最後に

えすぷれ
えすぷれ

いかがだったでしょうか

ウラ
ウラ

清水には目立った弱点は見られません。数字を冷静に見極め、相手ごとに注目すべき指標を押さえて戦うことができれば、最終順位はまだ動くはずです

えすぷれ
えすぷれ

残り6試合、目標の10位以内へ!勝ち点を確実に積み重ね、ホーム最終戦をONE FAMILYで称え合いましょう!

出典(主要):

これからも、あなたが気になるエスパルス情報をまとめて、記事にしていきます。

また、見にきてくださいね。

コメント