こんにちは、清水エスパルスサポーターのえすぷれ(@ta1spulse)です。
清水駅東口(ENEOS跡地)で土地区画整理(組合施行)を前提に再開発を進める合意が締結されました。これにより新スタジアムを“候補として詳細検討”できる状態に。とはいえ、建設決定ではありません。
2025年8月15日に開催された、静岡市長臨時記者会見の要点を整理し、今後の流れをまとめました。ぜひ最後までご覧ください。
今回の発表「ここだけ押さえる5つのポイント」

まず初めに、今回の静岡市長臨時記者会見で発表された内容の中で、今後のポイントとなる点を5つにまとめました
- 対象は清水駅東口のENEOS用地を含む約14ha規模
- 土地区画整理(組合施行)を前提に、土地開発手法・役割分担を合意
- 市は中核施設用地の確保を見込み、一部を取得する方向で協議へ
- ENEOSはスタジアム建設に不関与(上物は別事業)
- 新スタジアムは、”候補地として検討可能”に。建設決定ではない

これまではENEOSの土地だから何も検討できなかったけど、今回の合意で“ようやく話し合えるようになった”ってことですね

ENEOS社はスタジアムには直接関与しないけど、『土地の活用』に関する協議には参加する形。土地の売却か、地代収入を得る方向になりそうですね
何が“可能”になって、何が“まだ”なのか

今回の合意で、”可能になったこと”と、”まだ決まっていないこと”を整理しました
可能になったこと
- 候補地で具体設計レベルの比較検討(新スタジアム vs IAI改修)
- 機能配置案づくり(中核施設+周辺機能の最適化)
- 市が組合員(地権者)として関与し、計画推進の当事者に

機能配置案は、スタジアムだけじゃ赤字になっちゃうから、ホテルや商業施設と一緒に街ごとつくる『スタジアムシティ』にしようって話ですね
まだ決まっていないこと
- 新スタジアム建設の可否や場所の最終決定
- 用地売買の面積・価格等の条件
- 造成〜着工〜完成のスケジュール(タンク撤去・造成の工程に依存)
- 事業スキームの内訳(購入or賃借、運営、命名権、複合機能の組み合わせ等)

場所・お金・誰が運営するか…まだまだ決まっていないことだらけ。これから一つずつ要件を詰めていく必要があるんですね
お金と仕組み(PPP/区画整理)

街をつくるにはお金が必要。さらに、完成してから“どうやって採算を取るか”はもっと大切な話です

“作ること”よりも“続けること”。新スタジアムが街の未来につながるよう、持続可能なまちづくりを考えていきたいですね
- IAIスタジアムの大規模改修費用は、約148億円、現地建替は約236億円(過去試算)。建設費高騰で改修費は上振れ見込み
- 新スタジアム単体では採算が厳しいため、商業・宿泊・公園等を束ねた「スタジアムシティ/パーク」で収益源を多層化
- 市が土地を一部取得=リスクだけでなく開発益の一部も公側へ。PPPの考え方で公民の適切な分担を目指す
- 新スタジアム実現には民間投資が不可欠。市場サウンディングで需要と収益性を見極め
※PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)とは、公民が連携して公共サービスの提供を行うスキームのことで、PFIは、PPPの代表的な手法の一つです。
※市場サウンディング(market sounding)とは、事業者や行政機関が新しい事業や入札、制度設計などを行う前に、市場関係者(企業・投資家・事業者など)から意見や関心度を事前に把握するための対話・調査プロセスを指します。
よくある勘違いQ&A

もう“スタジアム建設決定”なんでしょ?

いいえ。候補として詳細検討が可能になった段階です。最終判断は2026年3月末を目標にしています

ENEOSがスタジアムを建てるの?

いいえ。ENEOSは建築物に関与しません。土地の開発(区画整理)までがスコープとなっています

IAIスタジアムはどうなるの?

新スタジアム実現時は、市民利用中心で小規模改修(概算約19億円)で延命を考えているとの事。未決の場合は、改修案の再精査になりますね

いつ完成するの?

未定です。まず組合設立→撤去・造成→街区整備。この前段の進捗次第で大きく変動します
これから2026年3月までのチェックリスト

最終判断は、2026年3月までの予定です。それまでに、検討が必要な項目をチェックリストにしました
- 合意書の具体:協議範囲、役割、マイルストーンが明記されているか
- 撤去・土壌:費用分担と工程(ここが詰まると全体が止まる)
- 用地条件:購入or賃借、区画割、価格レンジ
- スキーム:PPP/PFI、運営体・収支設計、命名権の方針
- 比較表:新スタ案とIAI改修案の費用・収益・波及効果の並列表
- アクセス/防災:駅徒歩・動線設計、津波・液状化対策、法令手続き
- 民間意向:デベロッパー/運営候補の温度感(スタジアム“単体”でなく複合で)

大事なのは“費用と収益をどう分けるか”ってこと。そして、民間企業がどれだけ参画したい!って思ってくれるかがカギですね!
※PFI(プライベイト・ファイナンス・イニシアティブ)とは、公共施設等の設計、建設、維持管理及び運営に、民間の資金とノウハウを活用し、公共サービスの提供を民間主導で行うことで、効率的かつ効果的な公共サービスの提供を図るという考え方です。
まとめ

いかがだったでしょうか

改めて、今回の臨時記者会見のポイントを整理しました
- 今決まったのは「再開発の具体検討に入る体制」
- 新スタジアムは“検討可能化”であって“決定”ではない
- 2026年3月末の判断に向け、比較・用地条件・民間投資の座組みを詰めるフェーズへ
- 立地は駅徒歩×景観の強み。箱+街で「行きたくなる日常」をどう設計するかが勝負

まだまだ準備段階にすぎません。それでも「議論がスタートした」という一歩を踏み出したことは、間違いなく大きな意味を持ちますね

市政や民間企業の背中を押せるような声を私たちが発していくことが、街づくりの推進につながります。 共に未来を描き、一歩ずつ歩んでいきましょう!
出典(主要):
- 令和7年8月15日(金)静岡市長臨時記者会見 shizuoka_city公式
これからも、あなたが気になるエスパルス情報をまとめて、記事にしていきます。
また、見にきてくださいね。
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